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【インドのアーティスト集団】”カラーカルコロニー”?「ロマ」とは?

KENTA
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こんにちは!

今回は、インド、ジャイサルメールのアーティスト集団群居地

カラーカルコロニー(Kalakar Colony)に住むマンガニヤール!

をご紹介!

現地のカラーカルコロニーでロマの末裔?と少し触れることができたので、情報をまとめてみました!

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“カラーカルコロニー”とは?

カラーカルコロニーとはアーティスト集団の群居地

カラーカルコロニーとは、

カラーカル(Kalakar)=アーティスト
コロニー(Colony)=群居地

すなわち、アーティスト集団の群居地のことを指します。

カラーカルコロニーの場所

カラーカルコロニーの場所は、

ジャイサルメール城のやや北側にある地域だと思われます。

地図で示した場所の周りです。

カラーカルコロニーに住むアーティスト集団は”マンガニヤール”

アーティスト集団は、“音楽”を奏でます。

彼らは、ラジプートの遺伝を受け継ぐイスラム教徒で、“マンガニヤール”という伝統的なコミュニティです。
※ラジプートは元々ヒンドゥー教のクシャトリアだが、戦国の時代経てイスラム教へ?

マンガニヤールは独自のフォークソングを持ち、古くから、パトロン(裕福な家系や、貴族の人たち)に支持され、契約を交わし、パトロンの結婚や出産、祝祭時には、儀式の音楽で祝福をします。

※驚きは、パトロンの多くはヒンディー教徒だそうです。

そのような素晴らしい伝統を持った人たちが、ジャイサルメールには住んでいます。

この辺りに行くと、素敵な音楽が聞こえてきます!

マンガニヤールの滅亡の危機

実はそんなマンガニヤールコミュニティの人々は今日、滅亡の危機にさらされています。

仕事の減少と、伝統離れ

【1.仕事が減少している】

昔からパトロンとの親交で生計を立てていたマンガニヤールの人々ですが、

近年、時代や社会の変化に伴い、パトロン側の力が弱まり、儀式的なものが減少傾向にあり、仕事は減ってきているそうです。

生計を立てるのも困難になっているのが事実。

【2.一般世界への移行による、伝統離れ】

彼らのマンガニヤールとしての「遺伝」が、徐々に失われていっているのも現状です。

音楽だけではなく、普通に学校へ通い、普通に暮らし、一般的な道へ進む人も増えてきているそう。

これもまた社会の動きの1つとして、伝統が薄れていく要因の1つでもあります。

「低カースト」として扱われる

以前は、ヒンディー教徒のパトロンを多くもつ、彼らでしたが、

インドで今なお根強く残る、カースト制度の影響から、

現在では「低カースト」「アンタッチャブル」として扱われる現状があり、教育、医療、政治への介入を拒否されることもあるようです。

また「マンガニヤール」は「乞食」という“軽蔑の意味”も持たれています。

数年前には、ヒンズー教の後援者に「十分な演奏をしていない」として、マンガニヤールのミュージシャンの殺害されたこともあったそうです。

ますます、滅亡の一途をたどっているように思えます….

時代の流れで、マンガニヤールの大逆転へ!

そんな衰退の危機にさらされているマンガニヤールの人々にも、

時代の変化は、ピンチであり、チャンス!

大逆転の大きな光が差し込んでいます。

観光業へのシフト

上記では、時代の変化とともに、マンガニヤールの伝統の儀式的なものが減少していると記載しました。

その一方で、「インドの観光業の発達」「個人の発信の自由」「テクノロジー革命」など観点から、彼らの音楽の届け先が、変化を遂げています。

彼らの音楽は、パトロンに対する「伝統の儀式的なもの」から、観光客をターゲットにする観光業的な音楽」へと変化。
※当然パトロンへの契約もあります。

路上で、観光客に音楽を届けたり、

SNSで発信すれば、新しい届け先が見つかり、仕事を獲得することもできる。

また、ジャイサルメールの大きな観光ビジネスの1つ、

「キャメルサファリツアー」も年々増加傾向にあり、演奏する機会も増えています。

そうです。

彼らにとっては、この時代はピンチでありチャンスであるという大逆転の可能性を秘めているのです。

“MERASI”の誕生

マンガニヤールの人々は現在、「乞食」という意味で軽蔑されています。

そんな彼らは、新たに、

本来の「ミュージシャン」「物語の番人」という意味をもつ名前の、

「MERASI」という名前で活動を再始動。
※一部のグループです。

文化的なアイデンティティを育て維持するとともに、MERASIの更なる発展を目標にし、

最近では、アメリカでも公演を行うなど活躍の場を広めています。

今後のその伝統が大きな発展していくことを願いましょう。!

フラメンコダンスに影響を与えた「ロマ」とは?

フラメンコダンスに影響を与えた、移動型民族「ロマ」

「ロマ」とは移動型民族で、踊りや音楽で生計を立てていた民族。

その伝統的なエンターテイメントを、各地で披露していたそう。

みなさん、スペインの伝統「フラメンコダンス」はご存知かと思いますが、

彼らの踊りと音楽が、フラメンコダンス発祥の際に大きな影響を与えた、とも言われています。

「ロマ」の起源はラジャスタン

驚くべきことに、「ロマ」の起源は、

北インドのラジャスタンだと言われ、

彼らは、中東から東欧、または北アフリカからヨーロッパへ抜けた、と世界各地に様々な影響を与えていったそうです。

“マンガニヤール”は”ロマ”の末裔?

もしかしたら、もしかするとですが、

現在もジャイサルメールで見ることができる、“マンガニヤール”の人々は「ロマの末裔」なんていう可能性もありそうですね!

なんて夢のある話でしょうか。

あのフラメンコダンスに影響を与えるほどの、文化と伝統を持つ民族の末裔が、

ジャイサルメールの、カラーカルコロニーに住んでいるのです!

今回僕は、夕日スポットでその歌声を少しだけ聞くことができました。

なんだか素敵な音楽ですよね!

実際に生で聞いてみると、とてもインパクト、迫力がありました。

この手の音楽は、なかなか日本では聞けないですね。

ジャイサルメールで、カラーカルコロニーに行くのは是非おすすめです!

映画:”Lachto Drom”(ラッチョドローム)

ロマ人の旅を描いた作品“Lachto Drom”は見ごたえあり。

始まってすぐに、カールタールカスタネットと伝統の歌声が響き渡ります。

監督のTony Gatlif(トニー・ガトリフ)も、ロマ人に血を実際に引き、ロマ人をテーマにした作品を多く手掛けています。

インドに行く前には当然お勧めです!が、

ロマのゆかりの地、エジプト・トルコ・ルーマニア・ハンガリー・スロバキア・フランス・スペインなどにも関係のある方も、是非見てみるのもありだと思います♪

まとめ

ジャイサルメールのアーティスト群居地であるカラーカルコロニーに住む、マンガニヤールについてご紹介いたしました。

彼らの素晴らしい伝統の音楽は、今でも人々を魅了していることは間違いありません。

今後どのようにチャンスを掴んでいくのか気になるところですね!

それでは今回も最後まで読んでいただきありがとうご紹介いたしました!

みなさんがマンガニヤールの伝統に触れることができますよーに☆

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フードトラックのインドカレー屋さん
【2017年に開設されたけんたのぶろぐに2023年よりヨメが参入しました】

インドで出会い、ふたりで旅をするように2年ほど海外生活を送った後、
長野県にある人口1500人の中山間地域へ移住。
フードトラックのインドカレー屋さんをオープン。
カナダワーホリの経験もあるため、本ブログではインド情報とカナダ情報を発信。
2023年11月より、待望の再渡印を迎える。
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